名刺代わりの10冊

自己紹介

初めまして!読書とお酒が大好きなアラサーです。本好きであれば自己紹介も小説で、と言うことで、読書歴約25年の僕が選んだ、自分なりの10冊をご紹介したいと思います!

①The MANZAI

著者:あさのあつこ

当時まだ小学生であった僕に、小説の面白さを教えてくれた作品。

中学生という多感な時期の少年少女を描いた児童書。内気な主人公と、行動力あってクラスでも人気者である秋山の二人が漫才コンビを組む話。

あくまで漫才は物語の一側面に過ぎず、メインの読みどころは少年たちの巧みな心理描写。精神的な幼さ、大人からの理不尽といった逆風の中でもがく彼らの姿は、今読み返すとあまりにも眩しく写ります。

②そのときは彼によろしく

著者:市川拓司

恋愛小説にどハマりするきっかけを作ってくれた作品。

細々と水草屋を営む主人公の元に美しい女性が現れ、店で雇って欲しいと告げる。共に働くうちに、主人公は彼女の正体に気づいていき、、。

市川さんの作品はとにかく、悪人が全く出てこないのが個人的に大好きなポイント。人の優しさが濃縮されたこの作品の世界に、いつまでも浸っていたいと思える名作です。

市川さんの本はどれも大好きですが、一冊選ぶならダントツでこれ。映画も面白いです。

③カラフル

著者:森絵都

今でも色褪せない不朽の名作。

死んでしまった魂が主人公。魂は自殺してしまったの人間「小林真」の体を借り、そこで自分が生前に起こした罪を思い出せと言われる。小林真が自殺に至った要因(いじめ、家族トラブル、恋愛など)に直面していく中で、本物の真ですら知り得なかった事実が明かされていき、、。

変えようのない残酷な現実もあれば、たった一言で景色がガラッと変わることもある。読んでいて辛さもあるが、所詮他人の体だからと好き勝手する主人公の身軽さのおかげですらすら読める。終わり方も大好き。将来自分の子供に読ませたいなと思える一冊。

④冷静と情熱のあいだ

著者:江國香織・辻仁成

同じ時間軸を男性目線と女性目線で描く恋愛小説。作家さんもなんと別。

30歳前後の男女がそれぞれの主人公で、大学時代の元恋人。それぞれ今十分に幸せなはずなのに、互いのことを忘れられずにいた。

女性の30歳の誕生日にフィレンツェのドゥオモで会おうと、付き合っていた頃にしていた他愛もない約束。約束の日、2人が迎える結末とは。

この本を推す理由は単純明快、ヒロインが大好きだから。未だに小説史上いちばん好きなヒロインです。もちろん、作家が異なるからこそ読んでいて飽きない、異国の空気感が新鮮など、他にも魅力はたくさんあります。個人的には赤→青の順番で読むのがおすすめ。

⑤悪意

著者:東野圭吾

みんな大好き東野圭吾!加賀恭一郎に出会わせてくれてありがとう。

刑事「加賀恭一郎シリーズ」として、現時点で全11作品が刊行中。どれも大好きですが、一冊選ぶならこれかな。

手記のような形で、語り手がコロコロ変わっていく群像劇のミステリー。同じ事象なのに、語る人間が変わるとこんなにも印象って変わるのかと驚きっぱなし。鮮やかに騙してくれるので、どんでん返し系がお好きな方にはオススメ。

ガリレオシリーズも面白いけど、僕は人間味のある加賀恭一郎の方が好きです。

⑥すべてがFになる

著者:森博嗣

密室ミステリーの最高峰。第一回メフィスト賞受賞作。

完全な密室の中、天才科学者が殺害された。自殺では絶対にあり得ないこの謎に対し、大学教授の犀川創平と、生徒の西野園萌絵が立ち向かう。探偵役2人の名前を取って、S&Mシリーズと呼ばれているシリーズの第一作目。

ミステリーとしてももちろん傑作ですが、僕が好きなのは探偵役二人のやりとり。理系っぽいというか、多少の小難しさがかえってクセになる。シリーズ全10作品と大ボリュームなので、この作品にはまれた人はラッキー。

⑦贖罪の奏鳴曲

著者:中山七里

元殺人鬼の弁護士が主人公。異色のリーガルサスペンス。

御子柴礼司は少年時代にバラバラ殺人を犯した前科を持つが、名前を変えて弁護士になった。多額の報酬を取る代わりにどんな悪人も無罪にするという悪魔のような弁護士が、今回の事件で自分の過去と対峙することになる。

これもシリーズものですが、どれも本格的なリーガルミステリで読み応え抜群です。主人公の御子柴のことを分かっていく度に、なぜか嫌いになれなくなっていく。少なくとも小説の主人公としては、3本の指に入るくらいには大好き。御子柴というキャラを生み出してくれてありがとうございます。

⑧新世界より

著者:貴志祐介

1,000ページをゆうに超える超大作。一番好きな作家さんの一番好きな小説。

人間が「呪力」と呼ばれる超能力を扱うことができるようになった未来の日本を舞台にした作品。どこからどうみても理想郷なのに、作品全体から漂うのはえも言えぬ不気味さ。この圧倒的な世界観を矛盾なく描き出すって、作者の頭の中はどうなっているんだ、、。

SFでもありホラーでもありサスペンスでもありますが、人間の倫理観に問いかけるような表現がいちばん印象的だったかな。読んだことある方に聞きたいのは、この終わり方が果たしてハッピーエンドと言えるのかどうか。

僕としては完全なハッピーエンドとは捉えられなかったです。ただ、完璧な終わり方であることは保証します。

⑨かがみの孤城

著者:辻村深月

歴代最多の得票数で本屋大賞を受賞した傑作。

主人公はいじめをきっかけに不登校となってしまった少女。ある日自分の部屋の鏡が光出し、そこに入ってみると中には自分と同じような悩みを抱えた少年少女たちが。彼らの抱える悩みとは、そして彼らの迎える結末は。

ファンタジックな世界観と現実の理不尽さの対比が見事。それにしても、多感な時期の少年少女の心理描写を描かせたら、辻村先生の右に出る者はいないですね。とにかく感情の言語化が見事。それでいて物語そのものもしっかり面白いので、辛いシーンがあっても先が気になるから読むのをやめられない。

この作品の得票数を超える本屋大賞は、これから現れるのでしょうか。

⑩百年法

著者:山田宗樹

僕の歴代No.1小説。この小説、もっと評価されていいだろ!笑

誰しもが不老不死(事故とかでは死にます)になることができるようになった、近未来を舞台とした作品。寿命がないので人口が永久に増え続けるため、百年生きたら死んでくださいという法律が必要になる。その法案を通そうとする官僚が主人公。

死生観に対する考え方が人によって違うのが面白く、自分だったらと常に考えさせられる。日本の未来を憂うあまり、主人公の正義感が時に暴走してしまう点もハラハラさせてくれるポイント。政治的な駆け引きも見どころたっぷり。個人的にいちばんインパクトが残ったセリフは、「永久に生きるということは、死ぬことと完全にイコールになる。」という言葉。妙に納得感があり感心しました。

この作品マジで面白いから!実写化しても映えると思うし、もっと有名になってくれ!頼む!

以上、名刺代わりの10冊をご紹介させていただきました。面白い本に出会うたび、10冊選ぶのが難しくなっていきますね。それこそ昨年読んだ「カフネ」(著者:阿部暁子)なんかはこの中に入れたいくらい面白かったです。

拙い文章にも関わらず、最後まで読んでいただきありがとうございました!

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